水始涸


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 水始めて涸る
(みずはじめてかれる)

田から水を抜き、稲刈りに取りかかるころ


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目を閉じる

寒蝉の鳴き声が聴こえる









髪を撫でていく風


靡くラムネの吊下旗


夕暮れに向かうその空気に




夏の夢を見る





今までに感じたことのないようなときめき





永遠に続けばいいと思った





あのとき私は何を話しただろう







あんなに鮮明だった記憶と感覚は


色のない風に溶けていった





秋に旅立つ

そんな素敵な週末を。

寫眞と暦

日々を彩るもの。 こころ踊るなにか。

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