天地始粛
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天地始めて粛し
(てんちはじめてさむし)
ようやく暑さが収まりはじめる
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どこかから香る カレーの匂い
秋の気配を感じる 涼しい風
揺れる 洗濯物
葉が黄色くなってきた ゴーヤのカーテン
風鈴と
その音を掻き消すように
飛んでいく飛行機
ベッドには本の海
そうだ、お気に入りの音楽を流そう
そして久しぶりにあたたかい
ハーブティーを飲もう
もう少しこのまま、今この瞬間を
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響きが美しくて、
ずっと聞いていたい岩村竜太さんのピアノ。
ひとり、静かな夜に。
さようなら、8月。
また来年に。
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